司法試験(2016年度)

司法試験合格者を囲む会(記録)

日時:2016年9月25日(日)18:00~19:00

於:有料自習室ソレイユ池袋西口室ロビー

1 講師自己紹介

法科大学院を卒業後、受験4回目で合格

 

2 合格体験談

・今年の傾向分析

平成27年度から司法試験の傾向が変わってきていると思います。

具体的に言うと、平成26年度より以前は現場思考型問題や応用型問題の割合が現在より高かったように思われます。見たことのない問題を自らの法的知識とセンスで解くという問題に対してどうぶつかって行くかというところが勝敗を決していたところがあります。

ところが、平成27年以降は、数多くの典型問題を時間内に減らすという傾向に変わってきていると感じています。実際に問題数も平成26年以前と平成27年以降を比べると増えてきています。問題内容も判例百選や旧司法試験などで一度は目にしたことのある問題がほぼそのままでています。依然として現場思考問題はあるものの平成28年度司法試験の刑事訴訟法設問4のようなその場で条文を引いてその場で考えればいいような比較的簡単な現場思考問題が出題されるにとどまっています。

平成27年度だけでなく、平成28年度の司法試験もそのような傾向にあったということは今後もその出題形式は維持されると考えられます。

 

・合格に向けた戦略、勝因分析

 以上のような分析から解く問題の題数を増やしました。私は、もともと司法試験予備校のスタッフをしていた関係で予備校の司法試験の模試や予備試験の模試、ロースクール入試の問題など様々な問題を解く機会がありそこで十分な問題演習ができました。

典型論点を落とさないで書くということは、普通のことを普通に書ける訓練を積むことです。予備校の問題というのは一ケタで司法試験に合格するような人たちが作っているため、仕事で採点表のチェックを複数回することで「普通のこと」のイメージが具体的に浮かび上がってきました。自分で自習する際には、常に「普通」であればどこに点が割り当てられているかということを常に意識して問題演習をしていました。

 

・勉強法、勉強時間

 私が受かったのは4回目ですが、毎年毎年敗因分析を重ねた結果それに向けて勉強していたので、1年ごとに勉強法も勉強時間も異なります。

 まず、1年目ですが、私が1年目に受験した時は短答式試験が現在の3科目ではなく7科目でした。なかなか足切り点を超えることができず直前の3月でも足切り点を超えない程私は短答が苦手でした。短答式試験の足切りラインを突破できなければ、論文式試験が採点されたいため翌年の対策がしにくいと聞いていたので、とにかく1年目は短答式試験の勉強に費やしました。結果、短答式試験は通ったものの論文式試験は4000番代と悲惨なものでした。

 次に、2年目ですが、論文式試験の勉強にはとにかく書くことであるというのが司法試験のセオリーなので週12通ほど毎日論文式試験の問題を書いていました。私には受験仲間が多くいたため、自主ゼミを組んで答案を書くと言う機会には非常に恵まれました。しかしその反面、答案を書きすぎてしまい復習の時間がとれないという事態に陥ってしまいました。ほぼ復習せずなんとなく解いたことがあるようなないようなといったようなあやふやな知識で臨んだ2年目の試験の成績は3000番代でした。

 そこで、3年目はいったん人間関係をいったん全てリセットしました。ゼミでは、自分の答案のダメ出しをする代わりに他人の答案をダメだししなければならないですし、また人と勉強していると議論になったりしてなかなかに時間をとられてしまいます。予備校で働く人間は優秀でありアドバイスも的確なためその人たちから指導を受け成長し、3年目の成績は2000番代まで伸びました。

 4年目は、勉強時間の確保に走りました。実は私は自分で生活費や家賃を捻出するためこれまで働きながら勉強していました。毎年順位は伸びてはいるので方向性自体は間違っていないし、もう人から教わるべきことは大体吸収したと思ったので、また全ての人間関係を断ち切りました。ここまで来たら、なるべく自分で学習する時間を増やした方が伸びると思ったからです。仕事も割のいい仕事に変え、完全歩合制のアロママッサージのお店に変えました。12時から23時まで自習室ソレイユで待機をして、仕事が入り次第電話をもらい仕事をしに行っていました。仕事が入っていない待機時間は全て自分に足りない点を自学自習していました。

 自習室ソレイユで朝7時~9時までスタッフとして仕事をして、アロママッサージのお店のシフトを12時から23時まで入れることにより、私は自習室ソレイユに朝7時から23時ごろまでいることができました。自習室の朝当番は1人しかいませんし、遅刻はできないので朝が弱い私にとっては強制的に勉強週間を癖づけるのにかなり役立ちました。

 朝7時から23時まで自習室にいた今年の成績は700番代と自分が思っていたより好成績でした。

 

・ロースクールの授業

 ロースクールの成績はよく授業も好きなものに関しては比較的よく聞いていたと思います。ただロースクールでは短答式試験の分野までは教わらないことや論文を書きはするけれど必ずしも試験に直結しないことなどから、ほどほどにして司法試験の勉強に早めに打ちこむべきであったという後悔があります。

 特に1年目は短答式試験で手いっぱいになってしまいました。次年度からはお遊び程度に考えるほど短答式試験は得意になっていましたが、もっと早くこのような状態にもっていけていればもう少し早く受かっただろうとは思いました。

 

・予備校、教材

 私は論文を書く練習の際は、過去問や予備校の答練を使って2時間で8頁書くことのできる技量を身につけるとともに演習量も稼いでいました。

 基本書を読むだけでは論点抽出することができないタイプであったため、旧司法試験の過去問の答案構成をするなどした他、事例研究シリーズやロープラクティスシリーズなど様々な問題集をほぼ100パーセント回答できるよう使いまわしました。

 最新の論点や流行りの論点などは司法試験予備校の模試の製作等で扱っていたのであえて自分で勉強することはしませんでしたが、ほぼ毎日のように新しい問題にはあたっていたので、私のような環境にない人は予備校を活用するのは手だと思います。将来4大法律事務所に行く人や裁判官になるような成績の人が作っているので、予想としても当たりやすいですし、答案例だけでなく問題そのものや採点表を見てもいい勉強になると思います。

 

・自習室の活用法

 勉強法、勉強時間のところで書いた通りです。

 朝7時からスタッフの仕事を入れることで強制的に起きる習慣をつけていました。自習室の朝当番は掃除から始まるため目覚めるにはちょうどいい仕事でした。朝の内は来客も少ないので朝当番の2時間の間にもけっこう勉強が進みました。

 朝当番が終わって以降は、アロママッサージの店のシフトが12時から23時まで入っていたので、そのまま予約が入るまでは自習室で勉強していました。

 毎日いる自習室ですが池袋西口という場所柄、食べるものにも書籍、文房具などを急に調達しなければならないという場面に出くわしたときに困りませんでした。特に自習室ソレイユからは徒歩1分以内にコンビニが3件あるので何か買い物で時間をとられるということはありませんでした。何かいいものが食べたいときは近くのルミネのビュッフェフロアに行ったり、ランチパスポートのような本を持って池袋内を散策したりと気分転換にも困りませんでした。

 勉強するにはとてもいい立地ですので、池袋西口室の利用は実際に利用していた私からすると、大変おすすめです。
                                                      以上

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