税理士試験受験生の自習室体験記

※この度大手税理士法人に就職が内定された、自習室ソレイユ池袋西口室利用の匿名さんに自習室活用法について寄稿していただきました。

税理士試験受験生の自習室体験記

 

1.      はじめに

 数多く存在する国家試験のなかでも、税理士試験は独特の制度である。

 私は、2017年1月~8月までの期間、(大学院生→受験専念・就職活動中)自習室のソレイユの朝当番に従事しつつ、自習室のソレイユで勉強場所の中心とした。その後、2017年税理士受験の合否を待たずして、就職することが決まった。そこで、2017年受験目標に向けた学習状況と、同時並行して取り組んだ就職活動について、自習室の利用方法を中心に振り返ることとする。

 

2.      税理士試験とは

税理士試験とは、学歴・資格・職歴といった要件のうち1つを満たせば、受験資格を有することになる。また、“科目選択制”、“科目合格制”といった特徴がある。

“科目合格制”とは、試験科目全11科目のうち5科目を選択して受験する制度であり、それらの中には、“選択必須科目”や“いずれか1科目しか選択できない科目”が存在する。科目選択により、難易度や効率的な学習の組み合わせが生ずることとなり、受験科目のプランニングが重要になる。試験の分野には、会計と税法があるが、それぞれいずれかの1科目が試験での基準点を満たした者(いわゆる一部科目合格者)が、自己の修士の学位取得に係る研究につき、国税審議会から認定を受けた場合には、税法科目であれば残り2科目、会計学科目であれば残り1科目にも合格したものとみなされて試験が免除される。

“科目合格制度”とは、一度の受験で合格に必要な5科目を揃える必要はない。1科目ずつ受験することや、受験しない年が生じても問題ない。また、一度合格した科目については、生涯有効となる。税理士試験の科目合格は、1科目からでも履歴書に記載することが可能であり、科目合格を高く評価する企業は多く存在するのである。

 

3.      プロフィール

税理士受験生

大学院では、税理士試験「税法2科目免除」に該当する論文を執筆

修士2年目の1月(修士論文提出後)から同年8月の本試験まで自習室ソレイユ池袋西口朝当番として自習室利用

2017年8月に消費税法受験(結果待ち(投稿時期:2017.09))

 

4.      2017年税理士試験に向けた学習環境

2017年受験目標消費税法9月開校初学者向けコース(週1回・通学・日曜午前クラス)

直前期(5月以降)は、メインで学習している予備校の答練に加えて、他社の答練にも参加(週1回水曜午前クラス)

 

5.      自習室の活用・朝当番

<利用開始のきっかけ>

2017年の正月頃、年末年始に図書館や予備校が利用できず、不便であったため、「自習」、「環境」、「集中できる場所」、などのキーワードを検索。それぞれヒットした検索結果から、「有料自習室」の存在を知る。その後、地域名と有料自習室の比較サイトをみて、それぞれの自習室について調べた。そのなかで、ホームページがわかりやすく、利用しやすい地域に展開している「自習室のソレイユ」に辿り着く。その他の自習室もホームページを参考に比較したが、決め手は、ソレイユの“奨学生スタッフ”制度である。

 当時(正月頃)は、2017年3月の大学院修了後、8月までの受験専念を決めていた。しかしながら、4~8月の期間中、完全な無職状態で受験専念するべきなのか、という点につき、迷い・不安を抱いていた。候補として、受験予備校の採点や受付のアルバイトや、午前中のアルバイト等を検討していた。両親の理解と支援もあり、4~8月までの経済的な問題は、なんとかクリアしていた。しかし、決まった時間に決まった場所に行くことや、少し勉強から離れる時間を作ることにより、生活リズムを確保することが、勉強を続ける上で良い影響を与えると考えていたためである(私は、一人暮らし)。しかし、過去に飲食業等での長期雇用のアルバイトを経験したこともあり、勉強に支障の出ない範囲でのアルバイトなど、なかなか難しいということも理解していた。

 「自習室のソレイユ」の“奨学生スタッフ”は、探し求めていた条件にマッチしていたのである。①勉強場所の確保、②朝当番により朝型の生活に強制力を伴う、③受付の仕事を行うことにより、ビジネスマナーを身につける(後に就職活動の際、アピールに繋がる)、④受験生に理解のある労働環境など。

<自習室活用方法・勉強環境における工夫>

教材関係は全て自習室に置く⇔家では勉強しなくていいようにする

…逆に、自習室では、完全に勉強に集中する環境を作る

・利用当初は、マイカップを持参し、お茶やコーヒーを飲めるようにしていたが、直前期に頃は、これらも全て片づけた。最終的にはコンビニの紙パックのお茶か、ウォーターボトルに入れたウォーターサーバーの水がお供

・自習室用スリッパを用意した

・デスクには、四角い付箋に大切なことのメモ、予備校テキストの「はじめに」などの最も基本となるページや前向きになれるような言葉のコピーを貼る

・マイデスクは、完全に自分の空間となるが、勉強後は、必ずテキストを決めた位置に戻して、デスクの上を常に同じ状態にしてから帰る

・解き直し用の問題は、その都度コピーしに行かなくて済むように、受け取った日に3部以上はコピーをし、クリアファイルに入れて管理

・直前期頃には、スマホを自宅に置いて自習室に行くようにしていた

・自習室、マイデスク周辺の誘惑をできる限り排除して、集中できる環境を整える

⇒スマホもなく、デスクは完全な勉強道具のみとする

…ここまで徹底した結果、最終的に、敵は「睡眠欲」、「食欲」、「不安」となった

そして、これらを左右していたのは「体調」に尽きる。出来得る全ての注意を払って集中できる環境を整えても、集中できない日は本当に集中できない。実際には、体調がすぐれない日も、昼寝をしてもう一度、自習室で頑張ろう!と、のぞみをつなごうとすることも多かったが、よくなることはあまりなかったように思える。当時、思い切って、体調を整えるために休む勇気をもつことができなかったのは、反省点である。

 

6.      就職活動

 上述のとおり、税理士試験は、科目合格制度という特徴を有するため、働きながら受験に挑戦する人が多く存在する。また、税理士の職業柄、繁忙期に該当する春頃より、比較的落ち着いている秋頃の方が、採用のチャンスが高い。2017年受験後の秋採用を目標に3月頃から情報収集し、7月頃から就職活動を行った。受験専念でありながらも、自習室の受付を行っていることは、面接時においてアピールすることができた。

 

7.      自習室利用の感想

自習室の活用方法・利用目的は、それぞれ異なるが、自宅の勉強場所からわざわざ離れて自習室を利用することは、空間的にメリハリをつけることになると考える。ここで、勉強するために移動するのが面倒だと思ってしまうと本末転倒だが、そこに行かなくては勉強の教材が手元にない!など、追い込むことは、むしろ、勉強への習慣付けにつながる。また、予備校の自習室では、同じ試験に向けた人々が多くいるため、ライバル関係や、雑念が生まれることもあるかもしれないが(私は、同じ試験科目の学習をしている人をみると、焦りや不安が増大しがち)、自習室では、利用者が幅広く、さまざまな試験に向けて学習していることから、自分自身のことに、落ち着いて取り組むことができるといえる。