志の高さが結果を導く~文系から自習室での独学だけで医学部合格

投稿日時:2018/03/19(月) 12:50

 池袋西口室でほぼ毎日のようにお見掛けしていたUさんが日本医科大学医学部に合格されたという。聞けば再受験ということであった。自習室利用者には再受験の方も多い。他の方の参考になればと思い、少しお話を伺った。
 医学部の再受験ということなので、てっきり薬学部などの理系の学部の方かと考えていたが、文学部の2年生とのことであった。
 医学部を意識し始めたのは、大学受験のときであったというが、高校時代文系であったため、現役時代は無理だとあきらめていたという。
 大学の文学部に通いながらの医学部再受験ということで勉強方法を伺った。
 予備校や塾には行かず、自習室中心の独習であったという。合格の秘訣をうかがうと、とにかくできるだけ自習室に来て量をこなすようにしたことだという。また勉強時間確保のためサークル等には所属しなかったとのこと。
 高校時代文系であったということで理系科目の勉強はどうされたのかを伺うと、医学部に行った友達に参考書は何を使ったかを聞き、「最初の1年間はとにかく基礎だけ」をやり、問題演習はそのあとに初めて着手したという。「誰でも基礎をしっかりやれば医学部は受かると思う」とのことでした。
 また将来どういった医者になりたいかのか伺うと「被ばく医療」の道に進みたいと将来のビジョンは明確でした。

 Uさんのお話から、Uさんの再受験での医学部合格のポイントを整理してみた。
1.やるべきことが明確で適切であった。
医学部に合格している友達のアドバイスを受け参考書を決めるとともに、未修の理系科目についてはまず基礎を徹底してやった。

2.自習室の利用により、時間が限られる中で膨大な量のインプットを効率的にこなすことができた。
Uさんは、大学に通いながらの再受験で勉強時間が限られ、かつ理系科目を基礎から習得するため膨大な量のインプットをこなす必要があった。
 やるべきことが明確で適切な場合、様々なロスが多い予備校の授業を受けるより自分なりのスピード感で無駄のない対象範囲を記憶を定着させながら進められる自習室での勉強がはるかに効率的な場合がある(もちろん逆に予備校や塾の授業が効果的なケースもある)。

3.文系学部であったことでかえって勉強時間が確保できた。
理系学部の場合実験や実習など大学に通いながらの再受験は負担が大きい。休学または退学しての再受験にならざるを得ない場合もある。この点文系学部の方が単位取得の負担が少ない。
 
 Uさんは高校時代文系であったにもかかわらず、未修の理系科目を自習室で基礎から独習され、難関大学の医学部の合格水準まで持っていかれた。勉強法は、基礎的なことをしっかり固めて、とにかく量をこなすという地道なものであったが、基本的なことをきちんと徹底してやることは実は難しい。Uさんはこれを揺るぎない強い意志でやり遂げた。これを支えていたものは「被ばく医療の道に進みたい」という高い志であったように感じられた。