合格者に共通する3つの特徴

投稿日時:2016/10/04(火) 15:14

 今年も9月25日に自習室利用者で試験に合格された方を囲んでお話をうかがう、「合格者を囲む会」を開催しました。
今年の発表者は、有料自習室ソレイユ池袋西口室の利用者で、4回目のチャレンジでみごと司法試験に合格されたKさん。刺激的で示唆に富む発表でした。Kさんはソレイユの奨学生スタッフの仕事もしていただいておりました。
 
 合格者を囲む会は、2010年に第1回を開催し、今年で7年目になります。司法試験だけで7回。司法試験以外の司法書士、公認会計士、国立医学部編入試験を合わせますとこれまで合計11回。
 毎年発表を聞かせていただいて、合格者にはなんとなく共通する特徴があるのに気づきました。

 まず第一に合格者は、共通して「失敗の研究と対策」をしっかりとっているということです。
 自習室利用者には、回り道をされたり、再チャレンジをされたりという方が多いのですが、前年落ちて翌年合格された方にお話を聞くと必ず共通して前年落ちた要因分析をして、それに対する徹底した対策をとった、前年とはやり方を変えたという答えが返ってきます。当たり前のように見えますが、誰ても自分の失敗を直視するのは気が滅入るもの。なかなかこれができない。しかしそれに向き合い、きちんと対策するかが翌年の合否の分かれ道になるような気がします。
 Kさんの場合も、その年ごとに自分に何が足りなかったかを分析し、その都度それに応じて毎回異なった対策をとったという話でした。その結果、1年目4,000番台であったものが、2年目3,000番台、3年目2,000番台と着実にステップアップし、そして今年700番台の好成績で合格されています。
 
 第二に合格される方は、「選択と集中」ができている、ということです。これはもともと経営に関する用語で、得意分野に経営資源を集中するという戦略です。もとの用語とは少し異なる意味でですが、合格者も共通して、「合格のための勉強」に焦点をあててやるべきことを正しく選択し、ストイックに、そして工夫をして、時間と生活のエネルギーをそこに集中できているという印象があります。
 これも当たり前のようにみえますが、勉強しているようにみえて、時間とエネルギーを分散して、浪費している場合があります。試験に合格することとは関係のない学問的研究に走ったり(ローマ法まで遡るなど)、ゼミで議論のための議論に陥ったり、おしゃべりや飲み会の方が中心になったり。予備校の授業に膨大な時間を費やして出席し勉強した気になったが、漫然と聞き流しただけで復習しないので何も残らなかったり。
 Kさんも、「選択と集中」の成功事例として名をはせた米国のゼネラル・エレクトリック社の最高経営責任者だったジャック・ウェルチばりに大胆な受験生活の工夫とリストラを行っています。2年目で自主ゼミをやりすぎて議論や他人の答案のダメだしのために時間をとられてしまい、「復習する時間がとれないという事態に陥ってしまい」、知識があやふやになってしまったことを反省。3年目は「人間関係をいったんすべてリセット」、4年目は朝が弱い弱点克服もあり、朝7時からの自習室ソレイユの朝当番をペースメーカーとし、効率のよいアルバイトに切り替えて勉強時間を確保するといった具合です。

 第三に合格される方は、共通して「覚悟が深い」という気がします。最初に浮かんだ印象は、合格者は共通して時に愚鈍にみえるほど愚直にやるべきことをやり続ける強さがあり、「忍耐力がある」「意志が強い」といった言葉でしたが、そうした忍耐力や意志の強さをもたらしているのは何かといえば、志した動機の深さや秘めた覚悟の深さではなにかと思い至りました。
 Kさんも発表の中で、あることがきっかけとなり、高校三年生の時に「将来手に職をつけ自立しなければ」と考え、法曹を志すことにしたという話をされていました。その時の覚悟の深さが「どんなスランプの時も法律書を開いて読み続ける」という持続する意志の強さにつながっている気がしました。